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サスペリアのclementineのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
3.7
リメイクというよりは、設定を借りたようなリビルト品
これはこれとして十分別個に楽しめ、その点は『リメイク物』として素晴らしい

東西ドイツの歴史がモチーフとなっており、メノナイトの要素も絡んでくる
この辺は町山智浩の解説でよく分かった

個人的にタイム感が海外ドラマのようで、
自らが思い描く映画のゆったり感は感じられない

ダンスのシーンは美しく、トム・ヨークの音楽もよく合っていた
エンドクレジットで流れる『Suspirium』のバージョン違いもとても綺麗だ

元の作品との大きな違いは閉塞感であり、また特異なビジュアルも影を潜めている
ホラーというより、ファンタジーに近い
皮肉でもなんでもなく、ハリーポッターシリーズが好きな人はとても楽しめると思う
その作品でしか味わえないものがある、という点で旧作の方が好き
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