どらどら

彼女がその名を知らない鳥たちのどらどらのレビュー・感想・評価

4.8
-俺が助けたるからな

人が人を想う
それこそが愛だ

孤独を埋めたくて”愛”を求める
それは自分のため

全てを飲み込む、愛
そこに”自分”は必要ない

これは究極の純愛の物語
そして何より、救済の物語

「名を知らない鳥たち」が、飛び立つ
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圧巻
徐々に解き明かされる謎と、ひとつひとつの”剥き出し”のシーン
とても居心地が悪くて汚らしくて、だけど美しい

出てくる人物はほとんど皆どこまでもクズで、だからこそ人間らしい
映画脚本の都合で動く人物は一人もおらず、各役者の熱演も相まってスクリーンに生きていた

蒼井優の眼差しと涙
阿部サダヲの情けなさと笑顔
松坂桃李と竹野内豊の”薄っぺらさ”
全て最高だったとしか言えない
どらどら

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