どらどら

52ヘルツのクジラたちのどらどらのネタバレレビュー・内容・結末

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ちょっとびっくりした
虐待、セクシャリティ、DV、自殺、介護(特にヤングケアラー)などひたすら
詰め込める要素を詰め込んで、どこかでみたことある話がそれぞれ深く掘り下げられることなくフワフワ進む

挙句1番びっくりしたのはトランスジェンダーの自殺の扱い方。
あそこで彼が死ぬことをフィクションでも選択するのは悲劇を悲劇として盛り上げる要素でしかなくて、やっぱり納得いかない。
自分が「生物学的に男ではないこと」に負い目を感じて恋愛に踏み込めないということ自体はいいし、それを改めてクズマッチョ男に突きつけられて追い詰められるのもいい。
でもそれで最後に死を選ぶというのは、、、
なんかシスがトランスの苦悩を消費しているっていう感じがしてめちゃくちゃモヤモヤした。

切腹シーンの宮沢氷魚とかもはやコントに見えた。「いかないでくれー」なんてあそこで言わないだろ、、
宮沢氷魚は家のしがらみ下にあり、西野七瀬は無責任な不在な父親にも全く同じだけ(あるいはそれ以上に)責任があるとはいえ、なんかただの嫌な奴らで虚しくなる。
一方小野花梨とか倍賞美津子はただのいい人、金子大地に至ってはもはやよくわからないキャラとなんかチグハグで「フィクション!!!」って感じだった

杉咲花の表情の変化とちゃんとインティマシーコーディネーターが入っていること以外に魅力を見つけられなかった
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