『凪待ち』白石和彌監督作品。
同棲しつつも気持ちに温度差がかなりある蒼井優演じる十和子と阿部サダヲ演じる陣治。
心に想い続ける男がいる十和子に対してなんでそこまで陣治が十和子に執着するのか謎でした。
こんな女性イヤだし、男も情けないな〜なんて感じながら途中まで見てたわけですよ。
しかし中盤からまさかのサスペンス色。
ひょっとしたら…と、思わせておいて驚愕のオチ。
ミステリー色もあるがこれは見破るのは無理だし、この上手いミスリードに流された方が良い。
というかあまりにも陣治の深い、深すぎる愛に見ながら唖然としてしまった。
最初はダサい男だと思わせておいて、実はめちゃくちゃかっこいい男だという。
これが正解かどうかはさておいて、彼にとってはこの答えしかなかったんだろう。
阿部サダヲの安定さ、蒼井優の体当たり演技もさることながら竹野内豊と松坂桃李の汚れっぷりがなかなかのもの。
もう分かっているけど白石和彌監督の演出かなり素晴らしいです。
