このレビューはネタバレを含みます
19/11/25
偽物の愛の中で本物の愛が鈍く光る話。
腕時計は同じ時間を刻んできた意義があるし、装飾品の中でも特別な思い入れがあるもの。腕時計が壊れて、黒崎が手元からいなくなってしまった現実を嫌でも感じるからあんなぶちぎれてたのかな。怒ることで黒崎を繋ぎ止めておけるような気がするのかもしれない。
タイトルについて、赤ちゃんはコウノトリが運んでくるっていうから、鳥が生まれ変わりのじんじを十和子に運ぶみたいな意味もあるのかな。ないか。
包丁を買う時点で刺そうと思ってたのは水島ではなくてじんじだったけど、じんじを刺す瞬間に黒崎を殺す記憶を思い起こすことになってたから残酷すぎるね。
最後のシーンはスケープゴート的な意味合いもあると思ったけどどうだろう。
蒼井優さんの笑顔の底で泣いていそうな雰囲気も、阿部サダヲの大事なところでいつも空回りしてそうなイメージも合ってた。
メダカ買ってきましたってとこ笑った。
籠にお金を入れていくシステムは何だろう?