キャサリン子

光と血のキャサリン子のレビュー・感想・評価

光と血(2017年製作の映画)
3.5
無差別殺傷事件、レイプ、交通事故 …。
不条理にも突然の悲劇に襲われた者たち。
「なぜ私たちは、失わなければならなかったのか-」

現代の日本を舞台に、被害者になった者、加害者になった者の苦悩を描いた群像劇。

藤井監督は自身が長年撮りたかったテーマを監督するにあたり、完全自主映画体制で制作にあたったという。


重い。最初からとにかく重い。そして暗い。
けれど、最後には一筋の光が射し込む。
役者の演技が演劇っぽいのが気になったけど、内容はとても良かった。

主演の男性、撮影中に体脂肪率3%体重20㎏減で挑んだという本気っぷり。
ダブル主演の女の子も、丸刈りにしたりと役者二人の熱量がハンパない。

物語の大事なキーマンとなった元カメラマンの男性の過去について、もう少し丁寧に描いてほしかった。
そしたら、最後に彼女を守った理由が解りやすくなって感情移入できたかなと。
そこが勿体なかったと思う。
キャサリン子

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