借りぐらしのコブレッティ

バトル・オブ・ザ・セクシーズの借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

3.7
女性テニスプレイヤー、ビリー・ジーンキング女史が女性プロの待遇の改善を訴えたのだが、その過程で男子プロと対戦することになった実話を映画化。後にキング女史はレズビアンである事をカミングアウトされたとの事。本作でも結婚していながら恋人に惹かれていく苦悩を描いている。
元々コメディアンのスティーブ・カレルも悪い男演じるとハマりますね。「ヴァイス」での政治家役も良かったです。スティーブカレルが演じているので、このボビー・リッグスが山師みたいにみえますが、実際はどんなプレイヤーだったのでしょうか?ウィキペディアによると全盛期が戦争と重なったという不遇のプレイヤーだったみたいです。男女対決なんて普通は馬鹿らしくて試合が組めないでしょうから自己プロデュースの上手い人だったのでしょう。こんなに口がまわる人だったのかはわかりませんが。
キングの入場がちょっとシャーロット・フレアーみたいな女王様演出で良かったです、対するボビー・リッグスはスポンサーまみれで身体もつくってないのはさすがに勝てないでしょう。実際の試合はビリー・ジーンがあっという間に勝ち凡戦だったようです。そこは映画なんで盛り上げ方はお見事。

テニス界実話作品としては「ボルグvsマッケンロー」も面白いのでオススメです。