眼鏡の錬金術師

バトル・オブ・ザ・セクシーズの眼鏡の錬金術師のレビュー・感想・評価

3.5
70年代アメリカのテニス界における男子選手と女子選手との賞金などの待遇格差を取り上げた実話に基づく作品。
また、レズビアンにも焦点を当てている。近頃の映画でゲイが登場するのは良く見かけるけど、そういえばレズビアンってあんまり見たことないなって思った。だから新鮮ではあった。

ギャンブル依存症で男性至上主義者のボビーがフェミニストでもある主人公を男対女の構図を作ってぶっ潰そうと仕掛けてくるが、それに打ち勝つ話。

いろんな思想をくっつけてはいるが、ストーリーはうさぎと亀みたいな話で、調子に乗りすぎたボビーがコツコツ努力してた主人公に負けるという展開が気持ち良く描かれている。

この作品に出てくる主要な男は女を見下していて嫌な感じで描かれているだけど、主人公の夫はめちゃんこいいやつだったなと。

私個人的には何でもかんでも男女平等だって言う意見はどうかと思ってる。体も心のつくりもそもそもが違うのだから。
互いを尊敬しあうのを前提として、平等というよりはお互いが性差(もっと言うと個人差)による違いやハンデを補いあうってのが最も自然なような気がするんだよね。