小学生の頃体育館で見たことを思い出し、再度購入してみた。
今はハウステンボスとなっている場所に原子野を再現して撮影したらしい。私の中で、「ナガサキ」のイメージはこの映画で作られたように思う。
もちろん長崎の資料館へ足を運んだこともあるが、写真のイメージをよりリアルに感じられたのは、この映画で奥行きを感じられたからかもしれない。
シナリオは視点がぶれていて残念だが、永井一家の家族愛を充分に伝えるものだった。それゆえに原爆の理不尽さが際立つ。
加藤剛の永井博士は上品で、包容力を感じさせる理想化された日本の父という感じで、博士の実像とは若干違うようだが、映画としては大いにありだと思った。(実際はエキセントリックで激しい方のように感じる。)
ようやく去年永井記念館に行くことができ、改めて長い博士とご子息の事を思った。今はお孫さんが館長になっておられて、確実に原爆とその悲劇が歴史へと向かっている事を感じて切なくなった。
直接経験者ではなくても、日本人は戦争の悲劇を共有していて、原爆のことを茶化すなどということは、誰もしなかった。だが最近はどうだろう。
ぜひ学校等で見てほしい映画です。