Filmarks運営様にリクエストしていた本作。追加されましたので、ありがたくmarkさせていただきます。

「60秒に48件の重犯罪が発生するロサンゼルス。市民を守るのはロス市警である」

ロス市警、汚職へ手を染める腐りきった警官たち。
彼らの魔の手に絡め取られたスティール巡査は、父の代からの確執や、市民を守る警官の信念、暗黙の了解、それら多くのしがらみの中で葛藤する。
相棒のウェイド巡査が不正への嫌悪感から、警察組織を離れることを決意する中、スティールもまた、自分の行く末を決断する時が迫っていたのであった……。

「ウンザリだ  汚れきってる」

正義の腐敗は、多くの映画で描かれてきたテーマですね。
今作もご多分に漏れず、腐りきった一部警察官達の片棒を担がざるをえなくなった、警官の葛藤を描きます。
よくある汚職と腐敗物ではありますが、薄暗いタッチと結末にちょっと驚かされました。

法の正義を守る警察組織の一員でありながら、そこらの犯罪者よりたちの悪い悪徳警官共。
主人公も、正義の心は失って喪っていませんが、朱に交われば赤くなっていくわけです。
組織と人間付き合いの難しさは、何度見ても虚しい……。
人心測りがたしですね。

ロス市警汚職事件の数ある一幕を描いたもの、誇張はされていたが権力暴走する警官の姿は歯止めがきかないチンピラそのもの。

内面描写の落とし込みが敢えてない分、チープではあるが狡猾で凶暴的な想像がし易い。