これ、おしい映画だなぁ。このストーリーならもっとおもしろく作れただろうに。
予告編の雰囲気よりまじめにドラマしてるんで、それほどゲラゲラ笑えない。最近は「超高速!参勤交代」とか、かなり振り切れた邦画も出来てるから、その辺を期待したんだけど、意外にテンポが悪い。
佐々木蔵之介は良い。関西弁も含めてノリも良い。だが中井貴一はコメディには向かない。大泉洋とかユースケサンタマリアとか口八丁の俳優だったらもっと違ったんだろうなぁ。
「ニード、スピード、グリード」
「バース、掛布、岡田」
阪神ファンを笑いにしちゃうのも大阪。
アホの坂田が出てたのもうれしかったな。
『百円の恋』の武正晴ってクレジットにあるけど、この監督は波があるな〜。『百円の恋』は良かった。傑作だった。だけど、本作も『きばいやんせ!私』も平凡な出来だ。
興行的には成功だったのか、来年のお正月映画で続編がラインナップされているが、今度はもう少し振り切れてくれるかな? 和製『スティング』って言えるくらい気持ちよく騙してくれるような映画を期待してます。
*近藤正臣演じる鑑定士がテレ東の『なんでも鑑定団』に出てる中島誠之助をモデルにしてるのが見え見えで笑った。