今回のndjc5作品の中で、いわゆるミニシアター系の映画を好んで観る映画好きな人たちが好みそうな映画だと思います。ご多聞に漏れずぼくも好みの作品でした。汚れなくその日を過ごせますようにと願掛けの思いを込めて毎日白Tを着る男、タカラ。ある日コインランドリーで中年のおっさんを半殺しにする男と出会う。その男は暴力専門の復讐屋で、タカラにも殺したいなと思うぐらい憎い奴がいたら教えてね、と言う。その日以来タカラもタカラの周りも変化が起きていく。
映像も役者の演技も良かった。徐々にタカラの内面や人間関係が壊れていく感じが芝居でも映像でも丁寧に描かれていたと思う。ただ、自分の中で世界が完成しちゃってる感もあり、ミニシアター系の映画好きな人たちにはハマるとは思うけど飛び抜けた何かがあるとは言い切れなかった、