このレビューはネタバレを含みます
原作を9割ほど読んだところで、早く観たい!!!となってしまって鑑賞。
原作の繊細な描写を丁寧に汲み取ってるシーンが多くてすごく良かった…美しくて何度も涙が出た
特に、冒頭の薄暗い高校の一連のシーンが全て良かった…1カット1カット全てが1枚の写真のように美しく切り取られてた。
イタドリさんの顔がはっきりと映らないのも良かった。一体何者なのか、調律師がなんなのか主人公は分かってない。けど物凄く何か惹かれるような感じ
原作だと感情が爆発するような描写が少なく淡々と進むため、主人公が雪道を走りながら何度も転けたり、感情をぶつけ合うシーンはちょっと冷めてしまった。映画として必要な盛り上がりだったのかな…
確かに頭の中の言葉を綴れる小説と違って、口に出さざるを得ないかもだけど…
ストーリーが分かっているからか変なところが気になったりもした。
実家での兄弟の傘のデザインのバランスとか、通行人の服や結婚パーティーで、主要人物達の後ろの席に結構目立つ振袖の人がいたり…
なんか変なところに目立つものがある時がたまにあったように感じてしまったけど、調律中のカットなどが美しすぎて気になってしまっただけかもしれない…
両親を無くした若いお客さんのシーンは原作でも印象的だったけど、映画だと泣けーーー!!!!!!!という感じに更に畳み掛けてくる😂(そしてまんまと泣いた)
お客さんの表情にピアノや部屋…全ての変化が綺麗だった…
そして上白石姉妹ほんとに多才過ぎる…!!!!ピアノ素晴らしかった…
ピアノ習ったことないけど、こんなに軽やかに弾けたらどんなに気持ちいいことか…と羨ましくなった…ピアノというか、音楽を作れるって凄いなぁ