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羊と鋼の森のjoのネタバレレビュー・内容・結末

羊と鋼の森(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

良いスピーカーで高い画質で見たい映画だった。これは映画館で見るのがオススメ。

音の質を目でわかるように定量化してくれてて、由仁と和音の音質の違い、家庭のピアノとコンサートホールの音質の違いなど
音の違いもとても分かりやすかった。
特に和音のしっとりとした水のイメージと深みの表現がぴったりだった。
外村が初めて聞いた時の和音の音は浅瀬のせせらぎのようで、一大決心後の深海の深みから光を求めもがき手に入れた由仁の軽快な弾んだ音が加わったような音への変化が原作を読んだ時の自分のイメージを遥かに超えていてとても素敵だった。

原作を読んだときは、素敵なお話だと思ったが泣いたりはしなかったんだけど
外村の初めての挫折のシーンや姉妹、兄弟の確執のシーンなど 泣かせにくる演出でもないのに涙がポロポロと止まらなかった。

自分の判断で勝手をして先輩に尻拭いされる悔しさ、申し訳なさ、不甲斐なさがわかるー(~_~;)くーっ!!ってなった。

天職、好きと才能、妬み、劣等感などなど
自分の仕事でどこかでぶつかってきた壁たちに重なり心が締め付けられたけど、あせらずコツコツやってみようかなって晴れやかな気持ちになった。
これは素敵な映画だ!
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