風俗作家織田作之助の未亡人織田昭子の同名原作の映画化。
夜の銀座で働く女たちや、彼女を取り巻く男たちの愛憎や駆け引き…時代の風俗等が味わえて面白かった。
月丘夢路は美しさに迫力のある女優だ。
左幸子も大好きな女優の一人だが、出番が少なくて残念だった。
原作を読んでいないので、なんとも言えないが、映画では、昭子夫人は正式には織田の籍に入っておらず、夫の死後も親族に認められず印税の権利も得られなかったとされていた。それにしては、歳下の金持ちのボンボンに想われ続けて、ピンチを助けてもらったり…ずいぶんついているというか、かなり魅力的な女性だったのだろうか?
また、作家関係が林芙美子しか登場していないが、他の作家たちとの関わりにも興味がある。