ロミ

メアリーの総てのロミのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
5.0
以前から娘に勧められていた作品でした。
それが[哀れなるものたち]を見てから、どんどん気になり、いつか見なくては!と思っていました。

本作は〈フランケンシュタイン〉を書いた女性がこの話を書いた背景を描いています。
〈フランケンシュタイン〉原作は未読です。この映画では本の内容は描かれていませんが、読んだ方は、合点する場面が多いのではないかと思います。
こんなに有名作品なのに、フランケンシュタインのイメージは、幼い時に見た映画の一部でただ恐ろしいモンスターにしか有り得なかったから手にも取らずにいました。
この映画を見て早く読みたくなりました。

[哀れなるものたち]の映画評に.フェミニズムとして捉えている文章を読み、どこが?と疑問を感じていました。
本作こそがフェミニズムだと思います。
nhk朝ドラ[虎に翼]でも描かれている男尊女卑時代に女性が生きる事
それは、メアリーの母もそうだった事、ただメアリーは母を知らずして育っている事。
メアリーの父はゴドウィン。そう![哀れなるものたち]のあの先生の名。
だんだん繋がって来て、映画を見ているものとしては嬉しくも回答をもらった感覚でした。

本作は史実を元に作られたと思う事から、いろいろな文学への興味をそそれました。
[吸血鬼]も読まなきゃ!
ロミ

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