講義でメアリー・シェリーを学んでからずっと見たかった作品。彼女の人生、といっても16歳からの数年しか描かれていないものの、その壮絶なストーリーに改めて驚かされた。当時のイギリスでマイノリティとして生きる中で感じた絶望が、フランケンシュタインという作品にそのまま生々しく反映したことで、いかなる時代の人々からも支持される傑作となったのだろう。創作する人々の苦悩もリアルに描かれていてよかった。
脚本的な部分では、ディオダティ荘の怪奇談義の場面が想像よりだいぶあっさりしていたけど史実に基づいたものなのか疑問だった。欲を言えばパーシーやバイロンの作家としての才能や魅力も見られたらよかった。