重厚。音楽好きだから好きな曲歌われたらいいなって程度の気軽さで鑑賞したのに良い意味ですごい裏切られた。ティーン向けの映画かと思ってたのにオペラが添えられてるなんてそんな…！好き以外の感情がない。この映画はオペラがないと成り立たない程度にはオペラが滲む。キラキラした世界にオペラがモノトーンを乗せる。みんなが憧れるキラキラした世界の裏側をなんの違和感なく魅せてくれた。語られてない背景とか物足りない部分はオペラが補ってくれたと思うのでオペラは最高ですね。
1時間半の決して長くないこの時間で進む人間関係の変化は少し駆け足気味だったかなと。多分あの人間関係の変化はもう少し時間を掛けて語られても良かったんじゃないかなと。でもあのテンポだからこそ中弛みしなかったんじゃないかなとも思うのでやっぱりこのままでいいです。そのままで最高傑作。天才。
最後列にあたし一人しかいなかったので最後のDon't Kill My Vibeは最高にノッてしまったな…過去のダメ男を思い出して最高にノッてしまったな…クール…誰もあたしに構うんじゃねぇよ。
