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ティーンスピリットのmaiのレビュー・感想・評価

ティーンスピリット(2018年製作の映画)
3.5
内容があまりにも薄い…エル・ファニングのPVだと言われれば納得します。笑

とにかく彼女の家族・友人・師弟関係全てにおいての深掘りが全くなされません。
別に全てしろとは思いませんが、匂わせるだけ匂わせておいて結局語りません!は無しでしょーと思ってしまいました。
母親の浮気?と父親の家出を心の傷として描いていますが、それだけで「Don’t kill my vibe」はちょっと違うかなと思いますし。オーディションの予選で肩をぶつけた女の子はそれっきりの出演ですし。
バックバンドの男の子といい感じになるのかな〜とか思ってたら、結局昨年優勝の女たらしといざこざあるだけ…さらに、これだけは深く語られると思っていた、師匠である元オペラ歌手の過去が全く語られない…。なぜオペラを辞めたの?なぜ娘と連絡をとらないの?散々匂わせてたのに、最後まで触れられなくってびっくりしました。

音楽は流行りの曲が多くて、さらにエルの歌声に合った選曲なので素晴らしいです。また、エル・ファニングをめちゃくちゃ魅力的に撮れてます(彼氏だからそれもそうか…っていうのは禁句ですかね?笑)。
でもエル・ファニングのPVだとしても、心を動かされないという点でかなり消化不良になります…。

エル・ファニング目当てだったし、彼女の魅力的なカットが多く見れて良かったのですが、思わせぶりなシーンを挟んでるのに、関係性や過去・心情に全然触れないのでかなりあっさりな展開になってるのが勿体なかったです。
サクセスストーリーなので、万人受けする内容ですし、エル・ファニングの魅力と選曲でさらに面白い映画になるだろうに…と思いました。

彼女の決勝での歌唱シーンとかは映画館で観るべき!と思いますが、映画としてオススメできるかと言われると…あくまでもエル・ファニング好きにはオススメの映画って感じかなと思います。

エル・ファニング主演で、音楽を扱うサクセスストーリー、そしてララランドのキャスト再集結の宣伝文句にかなり期待値が高かったので…その分ちょっと拍子抜けしてしまいました。
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