こまだこま

ガルヴェストンのこまだこまのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.6
生死の崖っぷちをすり抜けるかのようにして出会った男女の、先の見えない逃避行。劇中にて終始音楽は控え目で、沈黙や重たい雰囲気の中で物語が紡がれていく。
ロイもロッキーも、お互いに"自分のやり方"でしか生きることができない不器用さを持ち合わせている。具体的にロイにとっては殺しをすることが己のやり方で、一方ロッキーは異性を誘惑し自分を売ることである。けれど2人とも自分にとって大切な"他者"を守りたいと強く思っている。そして細い糸を辿るように少しずつお互いに惹かれ尊重していく中での運命の悪戯。見終わったあとの余韻がすごかった。
期待していた通り、ヒロインであるロッキーを演じたエル・ファニングちゃんが天使。ロイ役のベン・フォスターも渋くてかっこよかった。
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