モモモ

ガルヴェストンのモモモのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
4.0
組織に嵌められた上に末期の肺癌だと宣告されたベン・フォスターが成り行きで助けたエル・ファニングともう1人の少女との逃避行の末ガルヴェストンに辿り着く「レオン」「パーフェクトワールド」の系譜作品。
正直、中盤までは「凡作だな」という印象だった。シチュエーション自体が好きなので楽しんではいたが人物関係の構築はやや雑で、展開も王道のソレを出なかった。
が、3幕からの転調が良い。「ここからの展開がやりたいが為に撮りました」と言わんばかりに演出も撮影も力が入っていて没入が一気に深まった。
「子供との逃避行」「世捨て人と化してる主人公」「ワンカット長回し」と自分の好きな要素がてんこ盛りの加点方式で個人的には大満足の作品になった。
物語の帰結が小説版「ミスト」の様な「視聴者に解釈を委ねる」方式だが、本作の丸投げは非常に気持ちが良いのもだった。
「嵐が来る前にこの街を出ろ」、この言葉の真意は個人的には…。
というか監督メラニー・ロナンなの!?ええ!?
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