Nちゃん

ガルヴェストンのNちゃんのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.6
裏社会で生きてきたロイはある日、末期ガンと診断され、余命宣告を受ける。
その夜いつものようにボスに命じられて向かった仕事先で何者かの襲撃を受け、自分が組織から切り捨てられたことを悟ったロイはとっさに相手を撃ち殺し、その場に捕らわれていた少女を連れて逃亡する。
少女はロッキーと名乗り、行く当てもなく身体を売って生活していたという。
ロッキーは妹を連れて3人で深い傷を抱えた者同士果てしない逃避行に出るが、、
組織に追われる余命いくばくもない男と孤独な少女の逃避行を描く。


思い描く理想の未来、生活と現実は全然違う。数日前に出会ったばかりのロイとロッキーは共に孤独でロイは死と向き合い、ロッキーは生きることに向き合っていた。
そんな真逆な2人だが共に孤独で何かにすがっていたい気持ちとそんな2人だから一緒にいられる気がした。
妹と名乗る3歳の妹と共にモーテル暮らしを始めたのだが、ロイの今まで犯してきた罪の数々とロッキーが妹を連れてきたときの銃声音についての事件とが混ざり合い、ロイは何者かにずっと追われていた。
そんなときにロッキーは拉致られ、2人は悲劇に合う。


ロッキーは拉致られ、その後まさかの展開になるし、ロイが20年服役し刑務所から出てきたあと妹と名乗る妹が自宅に会いに来ては、昔話をせがまされる。
ここでもまさかの展開があり、感情が揺さぶられた。こんなにひどい話があってたまるもんか。グレずに育ってきた妹偉いし、モーテルの管理人がいい人すぎるし、今まで妹を育ててくれたモーテルの人たちほんといい人!

ラストのハリケーンの中を歩くロイの背中が悲しげで、でも裏社会から足を洗うと決め罪を償ったのは偉い!ロッキーのためにもロッキーのそばにいてほしい。
Nちゃん

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