Nちゃん

ロスト・ドーターのNちゃんのレビュー・感想・評価

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)
3.3
海辺の町へバカンスにやって来た中年女性レイダは、ビーチで見かけた若い母親ニーナと幼い娘の姿に目を奪われる。
母娘の関係に動揺したレイダは、かつて自分が母親になったばかりで恐怖と混乱に満ちていた頃の記憶に押しつぶされそうになり、心の中の不気味な世界へと迷い込んでいく。


題材的に、母親が我が子を置いて3年半出て行くので、決して「良い映画」とは言えないと思うけれど、私はなんとなく理解できそうな気がして観ていました。

母親としての不安や子供に対しての苛立ちや仕事と子育ての両立を強いられて、父親や不倫相手の男までもが母親ばかり子供を育てなさいと人任せな感じとか息詰まることばかりでもう嫌になるよね。
そりゃあ逃げ出して子供から離れて距離置きたくなるよね。って本当に出て行ったやつそれがレイダ。
レイダは子供を置いて出て行った3年半を「最高だった」と言っていって、それがもう本当に本音だろうね。
自分の好きな仕事を思いっきりできて、憧れの教授と不倫というか彼氏にして、子供を気にせず過ごせる毎日が。
子供と距離置きたいと思っていても本当に置いて行くことができるのは、レイダ本人も言っていたけど「母性が無いから」なのかもしれないね。
私も置いて行っちゃう派のような気もするけどさ。
だからって母親失格とか最低な母親とか言わないでほしいね、レイダこそ子供を置いて行かない最善のことはやり尽くしたであろうの苦策。

それをビーチに来ていた若い美人なママニーナと重ねてしまったのだろう。
人形を取ったのも悪気なんて無いのよ。
本当に無意識的に過去と照らし合わせて。

現在もレイダは娘たちと仲良さそうで良かったね。
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