このレビューはネタバレを含みます
悲しくも美しい映画。
元気に振る舞ってる人の心の中ほど繊細なものはない。
人に見せられない自分がいて、誰かに助けてほしいとも思えなくて、一人で辛くなる。
結末はすごく悲しい。
姉の死に打ちひしがれるヴァイオレットを救ったのはただただ明るく前向きなフィンチ。
でも、最後、思い出の地で自殺をしてしまうのもフィンチ。躁鬱だったのかな。
彼にしか体験できない突然訪れる空白の時間。助けたかったヴァイオレットの気持ちも、もうどうにもできないフィンチの気持ちも、どちらも苦しく、切ない。
でも、二人で過ごした時間も、二人で共有した景色も、感じた気持ちも、どれも嘘じゃないよね。