水

最高に素晴らしいことの水のネタバレレビュー・内容・結末

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

決してハッピーエンドではないけど、希望を残して終わっていく作品。
好きです、こういう責任感のあるエンディング。

映像が綺麗。綺麗な映画でした。
綺麗なだけの青春映画じゃなくて、内容も重みがあってすごくいい。

自分が救ってもらったようにフィンチを救えなかったバイオレットを思うとやりきれなかったけれど、フィンチの死後、バイオレットは強く生きていて、フィンチはバイオレットを無責任に生かして、悲しい経験だけを残していった無責任なやつじゃなくて、1人の人間の人生を変えた立派な人でよかった。
フィンチの死は確かな傷だけれど、それより多くのものを彼はバイオレットに残したんだな。
お姉さん、弟との最後の会話、「I love you」「I know」なの切ないな。
バイオレットは「go!」だから、もっと切ないな。
ああ言う状態の人を絶対に1人にしてはいけません。
ほっといてとどんなに怒鳴られても、そばにいるべきです。
バイオレットは唯一フィンチの居場所の見当がついて、救える可能性のあった人だから、本当につらいなぁと考える。
フィンチの友人もいつも帰ってくるフィンチが突然二度と帰らぬ人になったんだからつらいな。

バイオレットの理由が明確な辛さもわかるけれど、フィンチの突然訪れるどうしようもない辛さもすごくよくわかる。
刺さりました。
水