水さんの映画レビュー・感想・評価

水

映画(68)
ドラマ(0)
アニメ(8)

怪物(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

母親、担任、子供達の順で、三つの視点から少しずつ全容が見えてくるという三部構成が、これでもかと言うほど完璧に完成させられていた。
母親だろうと、担任だろうと、理解しきれないアンダーグラウンドな子供社会
>>続きを読む

The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスター監督はこんなにずっと変わらず、歪んだ身内関係や家族愛を撮り続けていたのか。
卒業制作でこんな役引き受けてくれる人がいるんだから、昔から余程期待と信頼を受けていたんだろうな。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今、わたしもおそれている。
だって!楽しすぎる!こんなのはおかしい!
生まれて初めて、脳じゃなく魂が楽しかった。ありがとうアリ・アスター、ありがとうホアキン・フェニックス。
映画館で観るホラー映画、何
>>続きを読む

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「あなたはプリズム。世界の光線を屈折させる。」

才能をお金に換えないで、自分と愛する人のために使うルイスは真の芸術家だと思った。

ルイスを一人にさせないための愛の言葉が呪いのようについて回り、苦し
>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

明日みたいな映画でした。
希望の言葉のような気がします。「明日」って。
満月の前日、睡蓮が咲く前日を千年走り続けた女性の話。
追い、追われ、走って、転んで、それでも会えない人に、そうまでして会いたい気
>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

神的存在のゴジラに立ち向かう政治家や専門家たち、復興に向かう市民に、運命にさえ争う人の強さを見た。
ゴジラ−1.0は市民側からのアプローチだったのに対し、シン・ゴジラは国家側からのアプローチでそれぞれ
>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あっさりとした映画なのに、奥行きがあってかなりよかった。
雨のニューヨークが醸し出す憂鬱と人生に不満を感じている青年の物憂さがベストマッチ。

雨の日に馬車に乗ることをロマンティックと言うギャツビーと
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

偶然にも能登半島地震が起きた数時間後に視聴した。偶然にも。
観るべき日に観れたと思う。
メディアで助けを求める人がたくさんいることを知った。
彼らも少し前までわたしと同じようにおせちを食べたり、テレビ
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

初めて観た時、かなり衝撃を受けた。
今では人生で一番大切な作品で、わたしを形成している作品の一つ。
年越しの瞬間はこれを観て過ごした。
これからもそうしようと思う。

鑑賞するごとに考えが深まるいい映
>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

2、3年前から観なくてはとは思っていたけれど、後回しにし続けて、年末に滑り込みで覚悟を決めて観た。
観ないわけにはいかなかった。
目を逸らすことはわたしに許されていない気がしたから。

年末に観るもの
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初ゴジラ。
ゴジラがすごい、だけじゃなくて人の気持ちとかが丁寧に描かれていてよかった。

死と向き合ってそれでも生を選ぶことが残された者の義務なのだと思った。
死を恐れ、生き残ったことを悔やんでいた敷
>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

まずい。面白い。劇薬。今年一かもしれない。生きててよかった。生きててよかった。
映画館で観るホラー映画はアトラクションに近い。楽しすぎる。

死にかけのカンガルーがライリーのメタファーになってるのすご
>>続きを読む

ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.2

小回りが効きすぎるポーラーエクスプレス、おもろすぎる。

信じることが大きなテーマになっている。
序盤の少年は懐疑的だけれど、徐々に思い切りよく信じる行動が目立つようになっていく。その一つひとつが正解
>>続きを読む

クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.4

ボー可愛すぎ。ボー可愛すぎ。
兄にも妹にも優しくできる完璧な真ん中っ子で、1人でいる人を気にかけられる完璧な人格の持ち主。

登場人物みんなポジティブでぶっ飛んでいるように見えるけど、真髄は人間みんな
>>続きを読む

ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ケビンがおもちゃ屋さんを訪れるシーン、キラキラしていて、日本じゃ味わえない子ども心をくすぐる光景。
異文化は美しい。

ケビン、人格者だな。いや、幼くはあるんだけど、人格者だ。
親がダメだと子どもがし
>>続きを読む

ホーム・アローン(1990年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに観た。
全力で子どもの視点に立った映画。
だから子どもの頃観た時、あんなにわくわくして、あんなに楽しかったんだと思った。
ケビンは賢いけれど、すごく子どもらしい心を持っているから、アイディア
>>続きを読む

トムとジェリーのくるみ割り人形(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃に惚れ込んで台詞を暗記してしま
うほどに何度も観た映画を久しぶりに観た。

昔は事あるごとにドキドキしたり、ワクワクしたりしたのに、今観てみるとものすごくテンポがいい映画で、自分の感情を十分に
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「芸術は麻薬だ。オレたちはジャンキーなんだよ。芸術は輝く栄光をもたらす、だが一方で胸を裂き孤独をもたらす。」
自身を虐めた奴を輝かしく映したスピルバーグはまさにこれだった。
栄光により相手を傷つけるこ
>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

イマジナリが誠実であるほど、現実の身勝手さに悲しくなった。

空想に逃げることは悪いことではない。現にアマンダはラジャーというイマジナリを生み出すことで父の死から立ち直ることができた。
しかしこの作品
>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

若さ故の愚かさ。

ひと夏ものの気だるさとから明るさがかなりすきだった。
はっきりとしたストーリーはないし、曖昧に終わるけど、それも一興と感じさせる儚い雰囲気の映画。
全体的に説明不足だけど、映像や色
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.3

17歳で親の厳しさを愛だって言えることはすごいと思う。

自分の好きなものを好きって言うことも、自分の将来を自分で決めることも難しいことだと思うし、現に17歳のわたしはできていないから、それができるレ
>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.9

4回泣いた。
ティモシー・シャメラ産まれてきてくれてありがとう。

ウィリーのチョコレート工場じゃなくて、"ウォンカ"のチョコレート工場なの、ウォンカが母と共にある感じがして愛。

グレイテストショー
>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

4.3

「自己犠牲か」
ファー🖕
良い。

コンスタンティンが終始天国や地獄や霊的なものを信じている訳ではなくて、信じたくはないが見えてしまって知っているという感じ。

コンスタンティンが人を助けるのは、人の
>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

本当にかっこいいし、おもしろいし、感動する、すごいすごいすごい。
鬼太郎観てたときの記憶ほぼなかったけど楽しめた。

息子が生きていく世界をよりよくするために身を挺して依代になるゲゲ郎がやさしくて、悲
>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

いっぱいの水仙の上で横たわるエドワードと寄り添い微笑みかけるサンドラが今まで観てきた映画の中でも群を抜いて好きなカット。

ムカデ人間(2009年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

関西のヤクザの「ソーセージ食っとけ」ばか笑った。
サイコパスグロ映画なのにこの関西人のせいでコミカルなんだよな。
なんで日本語突き通すんだよ。
せめて英語使え!ヘルプって言え!

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.2

「希望とは、目覚めている人間が見る夢である」

Aristotle(アリストテレス)

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.8

帰り道、全員私のストーカーに見える。
電車降りるとき右足から降りるか迷う。

マッドゴッド(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ずっと悪夢を見ている感覚で、観ている時は早く終われって思ってたけど、なんかまた観たい。

狂気すぎる。
ここが地獄か。
宇宙の創造?時の概念?なんだこれは。

芸術を観た感覚がある。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます


王が死んだとき2人の息子が王だって言って力強かったシヴァガミも、バーフバリに忠誠していたカッタッパも、過ちを犯したのに最後まで汚れなく正しかったバーフバリ。
唯一の間違いは人を信じすぎたことだと思う
>>続きを読む

クルードさんちのあたらしい冒険(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ギャグ要素めちゃくちゃ笑えるし、ストーリーもしっかりしてる。

架空の世界に現実に通じるものを取り込む力がすごすぎる。

出てくる動物が可愛すぎる!
スパイダーウルフ🕷️🐺なんて可愛いんだ!
デザイン
>>続きを読む

>|