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イット・カムズ・アット・ナイトのpherimのレビュー・感想・評価

3.3
森の一軒家に、夜ごと襲い来る“イット”。一軒家での共同生活、ルール厳守など閉鎖系スリラーのお約束がしっかり詰まった一作。怪異の正体が不在の無形であり続ける一方、ひたすら構図や形にこだわる映像も面白い。壁のブリューゲル絵画が隠喩として何重にも効く。

『イット・フォローズ』製作陣の関与が宣伝されてるけど、確かにジャンル継承の点では同監督次作『アンダー・ザ・シルバーレイク』より正統的な作品。デヴィッド・ロバート・ミッチェルが才能弾けすぎ&ジャンル越境しまくりで、周囲の“次への期待”がついていけてない構図すら。
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