イット・カムズ・アット・ナイト(原題)の作品情報・感想・評価

「イット・カムズ・アット・ナイト(原題)」に投稿された感想・評価

m

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4.7
ねっとりとした緊張感に包まれた厭な91分。タイトにまとまった尺の中で、よくあるジャンル映画のようで実は全く違う、ジャンル映画の世界で起こるリアルで小さな極限の心理劇が精密に描かれる。
冒頭こそゾンビ的感染物のように始まるが、事態は定番に沿いつつも絶妙に違う境地へとじわじわと向かっていく。

この恐ろしく地味だが観客の精神を侵食する心理サスペンスを支えているのは、ジョエル・エドガートンら達者な俳優陣、そして静かに優雅に緊張感を高め続ける演出・撮影・照明・音響の優れたスタッフワークだ。カメラワークの独特のセンスに惹かれた。

主演だけでなくプロデューサーも兼ねたジョエル、さすが「ザ・ギフト」を監督した男だけあってやっぱりこういう厭な映画が大好きらしい。

画面のアスペクト比がどのタイミングでどのように変わっていくのかにも御注目を。

それにしても、本当に厭な映画です(褒めてます)。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

1.9

このレビューはネタバレを含みます

【もう一つの「“それ”が見えたら、終わり。」】
『イット・フォローズ』『IT/イット(2017)』とここ最近IT(奴)が追ってくるホラーがスマッシュヒットを放っている。そんな最中アメリカで酷評されているITがある。それが『イット・カムズ・アット・ナイト』。予告編を観る限り、非常に面白そうなホラーだが果たしてどうなのだろうか?ブルーレイで観てみました。

今回、ネタバレ記事なので、観る予定のある方はこのページを閉じて下さい。

☆『イット・カムズ・アット・ナイト』あらすじ
病原体が蔓延する世界。ある家族は森の奥で避難生活を送っていた。そんな家族の下に、別の家族が助けを求めてやってくる。家族は渋々受け入れることにするが、、、

☆ソレはやってこない
まず、結論から言おう。IT(ソレ)は劇中出てきません。出てこないというと語弊を呼ぶかも知れないが、ソレが別に怪物でも病原菌でもなく悪夢らしいのだ。なぜそう曖昧なのかというと、劇中では全くソレの正体が分からぬまま、物語の途中だろ!というところで終わってしまっているのだ。そして、映画を振り返ってみると、ソレにあたるのが、悪夢で映し出される気持ち悪いビジュアル。よだれのキスとかそういったものだ。

病原菌よりも怖いのは人を信頼できなくなった人間の心だと言いたげだが、ちっとも上手く嵌まっていない。

確かに、緊張感の持たせ方やカメラワークはクールでステキ、ブンブン好みなのだが、そもそも設定を主人公達が守っていない。

病原菌が蔓延しているのに、ガスマスクを取って普通に外で活動していたり、無闇に暗闇に出て行ったりと。病原体、それに感染した者がやってくることに怯えているのに、全然危機管理能力がないのだ。

そして、観客は約90分間、ソレがやってくるのを待つ。しかし、彼はやってこない。焦れったくなる。まるで、彼女とのデート。約束時間になっても彼女がやってこず、かといってLineのメッセージも読んでくれない時のようにフラストレーションが溜まりに溜まります。

アメリカ本国でも酷評の嵐で、日本公開は、ヒューマントラストシネマ渋谷やシネマカリテのイベントで上映される以外絶望的だ。

それだけ、今年最大級の観てがっかり映画だった。
Emma

Emmaの感想・評価

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2家族の心理ドラマを描くサバイバル系ホラーとでも言えばいいのだろうか…。
終始張り詰める緊張感が凄いが、エンディングに消化不良が残った。
一家の疑心暗鬼と、トラヴィスの神経衰弱があの結末を招いたのだと思うけれど、病原菌なりトラヴィスのトラウマ障害なり、をもう少し観たかった。それがあれば、最後に置いてけぼりを感じることもなくもう少しスッキリとラストを呑み込めたと思う。
TTSZ

TTSZの感想・評価

3.7
終始緊張感はあったが、思ったほどズッシリとは響いてこなかった。
koichi

koichiの感想・評価

3.9
自分が同じ状況の時にはどのような対応をしてしまうのか考えさせられる内容であった。
Marisa

Marisaの感想・評価

4.8
フィルマークスの評価低いけどなんで何だろう?私結構好きな映画だった。

ゴリゴリのホラーではなくどっちかといえばちょっと人間ドラマ。

モラルを問われる、生き延びるために他人犠牲にするのか。自分があの立場だったらどうするかなって考えながらみてたらついつい感情移入しすぎた。

結末が、、、、、
唖然としたけど嫌いじゃない終わり方
これは評価が難しいぞ。
最後、はっふざけんなよってなったからまあ中盤の緊張感を差し引いてもどうしても評価は低めになるけど映画全体でみるとけっこう入り込めた。
内容の濃い映画なのかもしれないけど評価高いので一度観ればいいかなって感じ。

映画の内容とタイトルが結びつかない。確かに物語が展開するのは夜っちゃ夜だけど、あんまし関係なくないかと、、、
モンスター系を期待してると期待外れになるので、一サスペンスとして観るのがいいかも。

確かに終始緊張感があって楽しめはする。
hideharu

hideharuの感想・評価

2.2
2017.7.10 フラムにて鑑賞。

アメリカ本国では6月の公開、イギリスはそれから約1ヶ月遅れで公開が始まりました。
何故かここには2016年度の映画ってことになってますが。

まあそれはどうでもイイとして、事前に予告編を見てから映画館に行ったのですが予告編でもなんだかよく分からなくて一応ホラーっぽい雰囲気だということくらいしか理解していなかった。

見終わったあとの印象では心理ドラマとしか言葉が見つからない。

ホラーっぽい描写もあるけどホラーではないと思います。死に至る病に世界が侵され、それから逃れるように森の奥深くに住む家族を中心にしたお話し。
マスクをしたまま、囁くような会話が多くて、画面も暗いので正直正確にこの映画を判断できるのかチョッと自信ないですけど。

細かいところは特に説明がありませんので適当に判断するしかないようです。食料も手に入らない状況下なので強奪もあります。
殺さなければ殺される。

心理ドラマと言ってもそこまで大層なものではないです。

「それは夜くる」タイトルの意味するものが自分には分からなかったです。
Inori

Inoriの感想・評価

3.1
視覚的に寒さを覚える怖さがある、とても静かな映画でした。あまりセリフもないし演技と絵で見せるストーリー展開は、なかなか面白かったです。ただ、最後のシーンで私は混乱してしまい、何かを見落としたのか気になって入り込めない状態で映画が終わり、もったいないなぁと思いました。世界の終末は私の好きなジャンル。この作品は人の心にある「モヤモヤ」がテーマで、映画もモヤモヤしてます。