第一次世界大戦前夜のブダペスト。馬車の走行音や巻き立つ硝煙に焦点を合わせ五感を誘い込む、『サウルの息子』で見せたネメシュ・ラースロー監督独自の流儀健在。家族の謎追う娘の目を通し、帝国の腐敗や不穏な予兆が描かれる本作で、娘が真に凝視するのは観客席の私達に他ならない。
拙稿「【映画評】 『サンセット』 翳（かげ）りの鏡像、帝都の夢」
https://www.kirishin.com/2019/03/04/23636/
『サウルの息子』https://x.com/pherim/status/690490447316185089
拙稿「【映画評】 『サウルの息子』 極限状況を生き抜く信仰と祈り」https://www.kirishin.com/2015/05/02/30486/
『関心領域』https://x.com/pherim/status/1791069859855626657
拙稿「https://www.kirishin.com/2024/05/26/66737/」
https://www.kirishin.com/2024/05/26/66737/
