のすけ

アフターマスののすけのレビュー・感想・評価

アフターマス(2016年製作の映画)
3.5
再鑑賞。
新年から地震に航空機事故に火災‥大変なことになっていますね。
航空機事故でこの作品を思い出し、未レビューだった為再鑑賞しました。
これは2002年に実際に起きた「ユーバーリンゲン空中衝突事故」を題材にした実話もので、主演はシュワちゃんですが、アクション0の重い内容です。
今羽田で起きている事故は滑走路での衝突ですが、この「ユーバーリンゲン空中衝突事故」は空中で二機が衝突し乗客全員が死亡しました。論点になったのは今回同様管制官からの指示が的確だったのかどうか?です。
本来2名いなければならない管制官が長年の慣習で黙認され1名体制だったこと、たまたま機器メンテナンスが入り警報装置が作動しなかったこと、地上レーダーや電話回線も不調だったことなどが重なったことが原因のようですが、規律違反せずに2名体制であれば防げたはずであり、ヒューマンエラーであると言える。
しかもこの前年に日本上空で同じようなケースのニアミスが起こっていたが、TCASと管制のいずれを優先すべきかの国際的基準が作成されないままこの事故が起こってしまっている。
そしてこの航空機事故が特殊なのは、事故から数年後新たな事件に発展していくことです‥

シュワちゃん好きが観てNOアクションでつまらん!となり評価を下げてしまってそうな作品でした。もったいない。
まあでもたしかにシュワちゃんが車に乗ってハンドルを握っただけで、どんなカーアクションが繰り広げられるんだ?と自分も本能的に考えてしまったので、それほど確立されたシュワちゃん像がある分、これはキャスティングミスだろうなと感じた。

自分がこの主人公の立場だったら心が押しつぶされる想いだと思う。それが実際にあったと考えると言葉にならない。