グリーンツー

アフターマスのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

アフターマス(2016年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

この作品自体は、よく出来たヒューマン・ドラマなのかもしれない…。しかし、観客の期待は思い切り裏切っている作品だと思う。

まずこの作品、ポスターを見て「ヒューマン・ドラマ」だと思う人がどれくらいいるだろうか?「上空で何が起きたのか?」なんてキャッチコピーを見たら多くの人が「ミステリー」を想定するのではないだろうか?

実際は飛行機事故の真相なんてどうでも良くて、それによって家族を失った主人公と事故を引き起こして(と周囲から思われている)人生を滅茶苦茶にされた管制官の悲しみや苦しみを描いた作品なんだけど、それならもっと違う宣伝の仕方があったのではないだろうか?と思う。パンフレットやホームページを見たら分かる話なんだろうけど、だからと言ってポスターはないなと思った。

更に主演がアーノルド・シュワルツェネッガーなら尚更「ヒューマン・ドラマ」なんて期待していない。何でこの作品に出ようと思ったんだろう?みんなが彼に期待しているのは、理屈抜きのマシンガン連射やド派手なアクション。個人的には、こういうのは他の役者に任せておけばいいと思う。今更「こういう役も出来るんですよ」なんてアピールは必要ない気がする。シュワルツェネッガーには引退する間際まで、たとえ車椅子や寝たきりになってもマシンガンを連射していてもらいたい。

とにかく、いろんな意味で「消化不良感」が残る作品。「新しい」アーノルド・シュワルツェネッガーを楽しみたい人にはいい作品かなと思う。