ぽん

火花のぽんのネタバレレビュー・内容・結末

火花(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版はなんとなく最初から飽きてしまって観るのをやめちゃったけど、映画はすんなり観ることができました!

菅田くんと桐谷さんという安心できる豪華なキャストと、このために小説をもう一回読み直して意気込んでいたのもあるかな(笑)


まず率直な感想は、原作との違和感がなくてよかった……
菅田くんと桐谷さんをはじめとする役者さんたちの圧倒的な演技力も自然に見れた理由の1つだと思います。
関西弁の作品はどうしても、ぎこちない、違和感があってやだなぁと思うことが多いのですがそれが全くなかった!むしろ清々しい!!
漫才や会話のシーン、普通に面白くて笑いました(笑)


そして、映画になったことによってこの作品の好きなシーンが増えました。
公園で珍しい太鼓を叩く男性と神谷さんのセッション?(笑)のシーン。
小説だとあのリズム感が分からなくてあまり好きじゃなかったのですが、映画のあの雰囲気は最高だった!
太鼓の太鼓のお兄さん!!!

あとは、ハーモニカ横丁とか街の風景の切り取り方や映像がきれいだったなぁ。


全体を通して、M-1観た後だからか余計に込み上げてくるものがありました。
テレビに出ている芸人さんは本当に一握りで、そこに出ることができず日の目を浴びないまま解散してしまった芸人さんも山ほどいるだろうし、全ての芸人さんに、様々な熱い想いとか葛藤があったんだろうなと思います。

私も好きなことを仕事にするために美大に行っているので、自分と重ねて観てしまいました。
好きなことや面白いと思うことを表現し続けることはとても難しい…どうやって現実と向き合うかをすごく考えさせられた。


特に大きな出来事はないけど、濃厚な2時間‬でした。
ぽん

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