シグのすけ

火花のシグのすけのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
3.4
今の漫才事情って、結構ドキュメンタリーとかでも特集されてたりしてるので、特別目新しい気もしなかった。でも流石に菅田将暉は何でも達者にこなすので安心して観てられる。

とはいえ板尾監督の演出に魅力は感じないし、読んでないけど原作も興味をそそらない。

昔読んだビートたけしの「漫才病練」とかの方が、時代は古いけど芸人の悲哀と売れる売れないに渦巻く若者の嫉妬や虚無感が出てて好きだった。ラストにあの曲をかけられれば(事前情報で知っていた)どうしてもそういう感情になる。

クライマックスの漫才シーンはやはり納得出来ない。客を泣かせてどうする?今日来た客は自分達のファンって前提に立ったシーンだった。

もしかしたら今日初めて自分達を見る客もいるかもしれない。その客が満足できるように笑わせて帰そう。そう思って欲しかったな。そうするべきだと思う。

てな事思ってたけど、エンドロールの浅草キッドに感動してしまった。やはり良い曲だ。
シグのすけ

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