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ふたりの旅路のmononcleのレビュー・感想・評価

ふたりの旅路(2016年製作の映画)
1.5
桃井かおりとイッセー尾形の芸達者なふたりを配しながらこれは辛い作品である。ラトビア人の監督はなにを描きたかったのだろうか?単なる依頼仕事なのだろうか?お尻がむず痒くなんとも居心地がわるい。それに、神戸の震災を容易く取り込んでほしくないし、終盤、背景音に琴の音色を終始使っているのも鼻につく。市川準が生きていたなら、ふたりの名優を使い可笑しみと哀しみが漂う奥行きのある日本人の夫婦像を描いたことだろう。この配役は、ソクーロフの《太陽》をみてのキャスティングなのだろうか。
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