爆裂BOX

ハザード・オブ Zの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ハザード・オブ Z(2016年製作の映画)
3.0
突然蔓延したゾンビウィルスに感染した妻を目の前で警官に射殺されたデヴィッド。失意の中友人と無人のジムに隠れ住むが今度は親友が…というストーリー。
全編POV形式のゾンビ映画ですが、POVといっても主人公がカメラを持っているわけではなく主人公の目線で描かれているのでFPS形式といったほうがいいかもしれません。そのため、カメラをぶんぶん振り回すということがないのであまり酔わずに済みました。
ストーリーは王道中の王道というかゾンビパンデミックが発生し、籠城してサバイバルし、やがてほかの生存者の集団と合流したり感染したことを隠したり、内部分裂が起きてグループが崩壊したりと幾度となく描かれたストーリーが描かれ特筆すべきこともなく。目新しい要素もありません。ゾンビメイクも低予算のため顔に血糊塗っただけの様なお手軽メイクですし、お食事シーンもゾンビとの戦闘シーンも殆どないです。
ですが、丁寧に作ってあるので最後まで見られますし、最初に言ったように主人公目線のFPS視点で描かれるので走って向ってくるゾンビ達から必死で逃げるところはハラハラしますし、登場人物たちが自分に向って話しかけてくるのでこの終末世界でサバイバルしている一員に感じられてきます。
ラストのオチもうすうす予想できましたがきれいに着地してるんじゃないでしょうか。
ゾンビアポカリプス世界でのサバイブを疑似体験できるゾンビ映画という作品ですね。