違和感をかんじる部分かなりありますが、佐知子の心は手に取るようにわかる。
深夜にやってるB級映画の感じ。
佐知子は最後なんて言うんだろうな。
完全に別れた気でいるだろうし、あそこで言われても...って感じだろうし、あそこからまた主人公に寄りを戻すってのは男の浅はかな夢に過ぎないような。
佐知子役の石橋静河の表情がとても良い。瑞々しい。
原作は佐藤泰志の同名小説から。
静雄は本当にAnd Your Bird Can Singを歌いそうな感じがして良かった。
ワンカメで部屋で複数の人が違うことやってるのを長回しして撮るのは素敵。
ジム・ジャームッシュ感ある。
函館でストレンジャーザンパラダイス的なものを撮りたかったのかも。
ただクラブはいいとして、飲食店やビリヤードのシーンが無駄に多すぎな気がする。あと主人公の描き方が原作と乖離してる気がする。原作は1980年代ですからね。突然僕の内面はーとかナレーション言い始めてそんなこと言う奴だっけ?って混乱した。言葉遣いが違い過ぎるんですよね。
あと生々しさに欠けるんだよなあ。
もっと生活の生々しい部分に触れたい。
なんか絵空事すぎる気がする。
総じてなんか中途半端な印象。
良くも悪くもなかった。