ゆっきー

きみの鳥はうたえるのゆっきーのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.5
男二人女一人という、最高に瑞々しい画が期待される比率なるも、ヒリヒリした緊迫感が終始漂う胃に悪い恋愛映画。
忖度し過ぎる事で立場が悪くなっていく柄本佑に感情移入しっぱなし。
ロウリーか?って感じのオレンジの陽光。最高っす。

職場の先輩絡みのシーン、どれも最高。
トイレで話しかけてくる抜けっぷりよ。

また「嗅ぐ」ことの映画かもしれない。
明け方2人が花輪の匂いを嗅ぐ、石橋静河は染谷に借りたTシャツの匂いを嗅ぐ、染谷はラストで生活の匂いが思い出せないという。
映画に無用な嗅覚を感じさせる。

ラストカットだけなら年間ベスト候補『寝ても覚めても』を遥かに超えてた。

しかし、染谷君は一時期の嫌らしい演技が消え失せており、ナチュラルな彼のキモさが出てて良かった。
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