まさなつ

きみの鳥はうたえるのまさなつのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.6
夏の函館の空気は、きっとこの辺の空気とは随分違うんだろうな。画面に蒸し蒸し感がない。この映画の空気感を決めているのは、やはりこの地だからだろう。

短い夏は貴重だから、朝方まで遊び歩きたい。明日のことなんて考えないで目一杯喋り笑い歌い騒ぐ。そんな日はもう戻って来ないけど、そんな日々がやっぱり懐かしい、、。

「なんとなく」が似合う三人の、なんとなくな日々。出会いも別れも。でも、無軌道まではいかず、若さのパワーは爆発まではいかず、どこまでも息苦しい。何かに気付くのはいつも後追い。それが若さというもの?三角形は安定するのだけど、その微妙な距離感を維持するのは難しい。

どちらかといえば苦手だった石橋静河が踊ったり歌ったりする姿は、ちょっと良かった。

萩原聖人と渡辺真知子の「重さ」に、ある意味ホッとしている自分がいる^^;
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