元007の不用心が招いた間抜けなIT犯罪劇
ラストは高度なＩＴ犯罪と無関係な思いっきり原始的なバイオレンスに「なんじゃこりゃ・・」と失笑。
第一に元007らしからぬ不用心さで正規でもないＩＴ技術者に車のナビから自宅のスマート機器まで全部丸投げして手を付けさせたが故の惨劇なので、同情しようも応援しようもなかったのは最大の痛恨点。
もちろん007は違う映画の役柄とはいえ、航機関連会社社長でありアプリ開発にも携わっていたのだからそこら辺の危機意識がまるでなかったのでは釈明しようがない。
つまりはその後の展開を動かすための最初の間抜け設定が度が過ぎて間抜けすぎたということ。
犯人のサイコパス性も設定が陳腐。
社長のＩＴ助っ人が現れてから上のＩＴサイコパスが手もなく嵌められていく様も、蛇に睨まれた蛙じゃないんだから何とも滑稽。
最後までこっちがついていけなくなる高度なＩＴ合戦が繰り広げられるのだろうという予測は見事に肩透かし。
総評的には1.5の一つ星
しかし航空機アプリや自動車、住宅などの高度なスマート化も「小さな穴から入ってきたゴキブリ」には無残に食い荒らされてしまうという、高度ＩＴ化社会の脆弱性を知らしめるという点においては意義はあったと言えるかも。
それでも現在進行形でスマート化は止まることはないだろうし、こんなことを書いている人間だってその自堕落的便利さを享受しどっぷり埋没していくだけだろうから何をかいわんやではあるけれどもね。苦笑
002103
