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マザー!のizuのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
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初めてフィルマークスで★をつけたくないな、と思った作品。レビュー書くのも嫌でレビューの下書きもなかったしmarkも入れる気無かったけど一応記録としては入れる。なので今殴り書きした。

けどもうこれは殿堂入りとして★はつけなくていいや。正直言って自分の中で適正の★がどれなのかもまだ分かってないし。

理由は2つ。

1、あまりにも全てが嫌い。

最も愛するべきである存在の妻の意見を全く聞かないのではなく、「あぁ、分かってるよ」「うん、そうだね。僕から言っておく」などと、''少しでも分かったかのような''素振りを見せ何もしない夫に心の底から腹が立つ。

また、作中に登場する全ての来客がクソ。
すいません、包み隠せません、クソ。
本当に嫌い。見ていて不快しかなくて、妻の顔には常に不安が宿る。それを見て、最低限の対処もしない夫。

2、考察の内容によるもの。

鑑賞前からこれら全ての物語は「聖書」をモチーフとしたものだとは知っていて、イラつきの限界を超え鑑賞を終えた頃イラつきのまま考察(解説)を貪った。

すると、聖書ノータッチな私でも思ってた以上に納得してしまうというか、もう一度観返したくなってしまうほどに面白かった。

なるほど、これはそれで、あの時はこれを意味していたのか、と読めば読むほどさらなる味が出てくる。

観ている時はあんなにも退屈で不快で腹立たしかったのに、不思議とまた「観たい」、観て再確認したいと思えるような不思議すぎる魅力を持った作品だと解った。

が、それはそれ、これはこれ。もう観たくないものは観たくない。つまらないし何より夫が無理。気分で吹き替えで観てたけど大塚明夫が嫌いになりそうなくらい無理だった。

観ていた時、映画としては大嫌いだけど、観終わって考察を観た時、「また観たい」と思えてしまった人生初めての作品。

あの時の不快感は未だに忘れてないし何度モニターを殴ろうか迷ったけど、経験としては観て悪くなかった作品だと今は思える。良い意味でも悪い意味でも一生忘れないし、私はそれほどに作中に登場する「妻」というキャラクターに感情移入して観てしまっていたということも事実。

だって、私がそれほどに感情を得ているということは、それほどにこの映画に魅了されてしまっているということだから。

褒めてるのか貶してるのか分からないレビューだけど私はこの映画が大嫌いです。頭でも打たない限り二度と観ませんね。

視聴 2023年10月22日
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