ぴょん

ハウス・ジャック・ビルトのぴょんのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
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話し手にスンッとカメラワークが寄っていく撮り方など、ダンサーインザダークみたいだなと思ったら同じ監督だったんですね…
どうしてあれをやったのにこれをする!?の不可解の連続。本作が描くサイコパスが自分が考えるサイコパス像とすごく似ていて、こいつ本当にサイコパスだな…とつくづく感じさせられた。
最後いきなり師範ポディションのようなおじさんが現れたのはびっくりしたけど笑 あれは心の中にいたもう1人の人格…?
終盤の撮り方はとてもアンチクライストのようだった。
全体を通してこれは芸術なんだと見せつけられてる気分でした。この映画のどこまでが現実の世界なのかとか、あの世界はどうであろうとかを考えて既存の枠にはめず、"芸術"として見ろ、ということなのかなと…。
ただ最後はなんで運試しをしたんだろう?潔癖でこだわりが強すぎて念には念を入れないと、という性格に感じていたのに最後の最後で運というかなり不安定な要素に賭けるとは…それがわずかに残った人間らしさの現れなのか?いろいろと考えさせられる映画でした。
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