もっさん

ハウス・ジャック・ビルトのもっさんのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

劇場で見逃してしまい、レンタルを楽しみにしていました。(旧作になるのを。笑)
観る前に最も構える監督の1人。

感性がとにかく鋭利。

よくあるシリアルキラーものの映画ですが、流石の設定力、構成力ですね。
材料こそが作品とはなるほどなぁと。
彼は本当に頭が良いと感じるので、なるほどなぁって思える表現がたくさんある。
芸術と倫理観。
街灯の話とか上手いなー。ブドウの腐敗とか。
人によっては屁理屈でしかないと思いますが、、。

今作の主人公のジャックがラース自身を最も反映している気がしました。
殺人を芸術的にか、、。
ほんとに危ない人だなぁ。笑
相変わらずめっちゃ皮肉屋さん。
殺人の件はもちろん、動物愛護的なとこだったり、追放きっかけのヒトラーの件。
あとはたぶんbjorkのセクハラ告発含む女性がいつも被害者で男性は常に犯罪者的な描写。うん、そこの否定は無理でしょ。笑

しかし今までの監督作品で1番観やすかったな不思議と。惨虐だけど基本がコメディな描写だから入り込み過ぎずに観れる。そして今までよりなんかオシャレ。ミスター洗練。でも決して軽く観れる訳ではありませんので!
第二の出来事の未亡人とのやり取り、第五の出来事の赤マントのおっさんとのやり取り、ちょろ過ぎ。笑
何回も戻り過ぎ。笑笑
ユマサーマンが、結局この映画1番の胸糞でした。笑笑笑
マットディロン、めちゃ良いな!

ラースの作品にしてはまとめがあまりにそのままでストレート!悪い事したやつは地獄に堕ちる。逆になんか裏があんのかなって思っちゃった。

僕はあくまでも死後の世界は否定的です。
良い事を積んでも生きてる間に良い事がある、悪い事を積んだら生きてる間に悪い事があるってだけ。
そのものさしは自分で決めれば良い。
芸術も。
もっさん

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