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ハウス・ジャック・ビルトのfmofmojimoのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
4.1
建築技師のジャックは、本当は建築家になりたかったのだと話す。
土地を買い、自分で理想の家を建てようとするが、強迫性障害、完璧主義な彼は何度も何度も建てては壊し、建てては壊しを繰り返す。
一方、あるきっかけで殺人を犯したジャックは、快楽に似た感覚を得る。そしてその後、必要な作業のように淡々と殺人を繰り返すようになる。

狂っているところで、軸を保っている。

残忍で衝撃的で目を覆いたくなる一方、あまりにも淡々と整然としているため、こちらの感覚もずれ始める。
差し込まれる絵画、ピアノの練習風景も、頭を鈍らせる。

ここにくると皆話し出す。
誰の話だってわたしには同じこと。

戦慄するようなシーンから、物語は終盤へと急展開する。

観終わった後、気分の悪い夢を見たような、ぼーっと感に陥った。
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