ちゃたろう

ハウス・ジャック・ビルトのちゃたろうのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.8
殺人犯の頭の中を覗いたような映画。見る側が胸糞だと感じるなら、それは作品として大成功なのだと思う。
ジャックなりの理論や美学に基づいて行動しているのだけど、それは殺人鬼にとって都合の良い解釈であり、現実を無視したもの。それにツッコミを入れる対話役の男もまた、けっきょくは殺人鬼の生み出した都合の良い相手。始終自分を正当化して動くジャックは、性悪説に基づく人間そのもの!ジャックを通して、やはり人間はクソ…と思わずにはいられません…笑

ところどころ出てくるアート作品やそのオマージュは、作品を知っていればそのシーンの意味するところがより理解できて面白そう(おそらくほとんどが皮肉だと思うけど)。
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