ツクヨミ

ハウス・ジャック・ビルトのツクヨミのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
2.5
シリアルキラーと芸術を結びつけた稀有な殺人鬼映画。
技師のジャックは自分の家を建てる過程の裏で殺人を重ねるシリアルキラー。彼が語る5つの出来事とは…?
ラース・フォン・トリアー監督作品。今作は実に奇抜な殺人鬼映画でなかなか奇妙な作風を体験できた。それはシリアルキラーを題材にした作品ながら殺人に至るまでの経緯がダラダラしていて長かったり、途中何度も挟まる絵画やピアノ伴奏による芸術の話が挿入されたりして混乱してしまうのが理由だろう。まあ芸術的な要素を孕んだシリアルキラーは魅力的ではあるが少し退屈だったかなと感じてしまった。
しかし殺人を犯す前の緊迫した空気感は独特でしっかりした恐怖を感じられたのはよかった。だがあそこまで間延びしているとちょっと笑えてくるレベルの怖さ。一周回ってコメディ的な楽しみ方もできそうな映画。
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