建築家になりたかった夢を叶えられなかった男が理想の家を追求するストーリーと、5つの出来事から語り明かしていく彼の人間的特質
この2つが同時進行的であり、最後にカチッと綺麗に当てはまり、彼の心理を覗き込めた瞬間が気持ちがいい
心理描写に非常に長けたラース・フォン・トリアー。彼の過去作での鬱についての描写も素晴らしかったが、ジャックというシリアルキラーの描き方がすごい
人間性が欠けているようで、人間的。感情が無いようで、感情がみえてくる。
全く理解のできそうにないサイコパスの精神や思考回路の解像度を次第に高くしていく素晴らしい作品だった
