恥ずかしながらラース・フォン・トリアー監督作はこれが初めてです。
厄介で鬱な映画を作る人というイメージはあるのですが…。
結論から言うと、この映画が監督との出会いで良かったです。
人を選ぶとは思いますが間違いなく傑作。
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人間を人間たらしめるもの、人間性とは何なのか。
この言葉が相応しいかはわかりませんが、ジャックが極めて魅力的。
正確に言うならば彼の思考が非常に興味深く、2時間32分という長さを全く感じさせませんでした。
まるで人間の皮を被った悪魔。
しかし、決して完璧な犯罪者などではなく、へまもするような人間らしさを持っているのが厄介。
ドキュメンタリックな手持ちカメラが余計に彼の実在感を高めます。
殺人と芸術。
残虐の中に見出だす美。
そして物語のとんでもない着地。
全てが見事に繋がる。
この監督の脳内は一体どうなってるのでしょうか。
一回見た限りだと全然消化しきれていないので薄い感想になってしまいましたが、パンフレットを読み込んでから再び見に行こうと思います。
R18ですが、グロはそこまでキツくなかったので、少しでも興味を持っている方は是非!