相当グロいのを覚悟していたけどそれほどでもなかった。しかしトリアー特有の手ブレカメラだったり、殺すまでに至る間延びした会話のおかげで変な生々しさがある。
笑っていいのか分からないシュールなシーンがたくさんあっておもしろかった。
ダンサーインザダークやドッグヴィルのような精神的な辛さはない。倫理観はぶっ壊れてる。
音楽もゴキゲンすぎて笑える。
殺人自体がメインではなく、ジャックとヴァージの会話に織り混ぜられた宗教観、哲学に焦点を当てているんだろうけどそれを理解しようとしていっぱいいっぱいになってしまうところもあった。
絵画とかピアノとかスローの部分とか美しかった。
この監督はいろんな偏見がガチガチにあるのだけれどそこ含めて好き。
観るのに体力がいる映画ではあった。
でも観れてよかった。
ラストの展開からあのエンドロールに繋げるのはズルい!