噂のトリアー監督作品を初めて鑑賞。
理解が難しい映画だった。独特とも言える。
ジャックという男の芸術に対する執着と創造に対する苦悩。見え隠れする女性に対する軽蔑と愛。自分への自信と嫌悪。
その他言語化し難いネガティブな感情と快楽的な思い。
そういうものが独特な映像と言葉で、遠回し遠回し、と思えばわりとあっさりと描かれてるもんだからややこしい。
セリフが多いので途中少しだれてくる。
対話相手が姿を現した辺りから現実世界から遠退いていくジャックに着いていけなかった。
これは考察して独自の結論を見出だすには私の脳みそでは足りないので考えるのをやめた。
と思っていたが１日たった今もこの映画について考えている。
理解が難しい映画なのは変わらないけど。
たぶん、トリアー監督という人物を作品を通して知り得ている人にしかわからない感覚と演出なんじゃなかろうか。
感想さえ難しい映画。でも、記憶には強烈に残るし、ふとした時にジャックという男の熱烈かつ鮮やかな芸術的犯罪行為を思い出す。そう考えると最悪で最強な映画なのかもしれない。
