げん

オールド・ボーイのげんのネタバレレビュー・内容・結末

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

犯人とその姉は、お互い全てを知った上で愛し合っていたが、主人公とその娘はお互い親子であることを知らずに愛し合ってしまったという惨すぎる対比がもはや美しい。近親者同士の愛が、犯人を復讐に取り憑かせ、一方で主人公を絶望に陥れる。犯人は復讐を成し遂げたいま、生きている理由がなく、自殺を選ぶ。主人公は娘との近親愛を犯してしまったという絶望的な事実を背負って生きていくことはできず、かといって娘を置いて1人で死を選ぶこともできない。催眠術により記憶をなくし、事実から目を逸らし、娘とこれからも2人生き続けていく道を選ぶ。
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